ほんの小さな頃、母に手をひかれ訪れた書道教室。
プンと墨の匂いがする和室の端っこで、初めて書いた「おつかい」の四文字を、今でも鮮明に覚えています。
人前で話すこと、笑うこと、挨拶することもろくにできなかった小さな私が、
書道という手段を使って、自己を表現し始めた瞬間です。
 
文字を書くのが楽しい、作品を褒められるのが嬉しい。私にとって書道とは、そんな単純なおけいこ事ではなく、
自分を示唆してくれるもの、自信を与えてくれる大切なものであることを、小さな頃から全身で感じておりました。
正座して半紙と硯に向かい、筆を走らせる。そんな行為に何の疑問もためらいもなく、
純粋に「文字を書く人」として成長することが当たり前のように……。
 
それからたくさんの月日が流れた今も、私は書き続けています。
子供の頃から比べたらずいぶん大人になり、人の心も少しは分かるようになったでしょうか。
徐々に積み重ねた書道の技術に、私なりの人生の経験やセンスがプラスされ、
ただ文字を書く人から、「文字で心を伝える人」へと、変化していく自分に気付く瞬間があります。
そのときの心地よさを文字に託し、温かさ、優しさ、楽しさ、そして愛、
書道を通し、さまざまな気持ちを多くの人へ伝えることが、私の仕事となりました。
 
書く領域は古典作品にとどまらず、創作やデザインの分野へも広がっています。
しかし、子供の頃に感じ取った書道への気持ちは、何ら変わっていません。
 
筆文字そのものが持つ美しさ、力強さ、真面目さ。
嘘のないシンプルな「かわせみの書道」という本物の芸術を、皆さまの暮らしの中で、感じていただければ幸せです。
 
                                                   かわせみ

 
           
 
 
 
   
 
 

【PROFILE】
川瀬みゆき(号/碧水)
書道・篆刻(てんこく)家、滋賀県在住。
日本書芸院一科審査員、日本書芸院教師、東洋芸術院師範、書道・篆刻教室「かわせみの学校」、「かわせみ書道サロン」主宰。

7歳より書道を始める。
長年の古典書道経験をベースに、流麗かつ凛としたしなやかな書風が持ち味。
日本書芸院展、読売書法展など、日本を代表する公募展入選・入賞多数のほか、
タイトル文字や商品ロゴなどのデザイン書道制作、パフォーマンス書道も行う。
2009年10月、NHKドキュメンタリー番組「しなやかに強く かぶき寺子屋物語」の題字を揮毫。
日本国内はもとより、NHKワールドTVにて世界各国でも放映される。
2010年5月、NHK BS 上海万博特番「上海スピード」の題字を揮毫。

現在、書道・篆刻教室「かわせみの学校」、「かわせみ書道サロン」を主宰。
京都の細見美術館をはじめ、大阪の老舗ギャラリーや日本情緒あふれる町家など、
感度の高い空間を教室として利用し、実用書道からデザイン書道、篆刻(てんこく)まで、
文字に関わる伝統文化を 幅広くレクチャーしている。

<メディア出演>
2009年1月、MBS「知っとこ!」 おけいこごと特集
2011年5月、NHK「ルソンの壺」 奈良・呉竹の墨特集

お問合せ先 info@kawasemi-style.com

 
 
 
 
 
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