2026/05/04
■ 般若の花 ―空(くう)の先にあるもの― ■
能面師 大月光勲×書道家 川瀬みゆき
能の題材にもとづき、5部構成で展開した『般若の花』展。
このページではカテゴリーⅢ“西行桜”の作品をご紹介します。
会期/2026年3月20日(金祝)~30日(月)
会場/永井画廊
東京都中央区銀座8-6-25 河北新報ビル5F
https://www.nagai-garou.com/
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◆西行のうた ①(伊予和紙、茶墨)
花見んとむれつつ人の来るのみぞ
あたら櫻の咎にはありける
・意訳/花を見ようと人が群れ集まってくる。庵でひとり静かに楽しみたいのに、罪つくりな桜よ。
能『西行桜』で詠ずるうた。夢の中で西行が桜の精と対話する夜桜のシーンをほのめかした。


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◆西行のうた ②(伊予和紙、茶墨)
ねがわくば花の下にて春しなむ
その如月の望月のころ
・意訳/願いが叶うならば、春の満開の桜の下で死にたい。釈迦が入滅した2月15日、満月の頃に。
無常を悟りつつも、死の瞬間を美しく飾りたいと願う西行へのオマージュ作品。桜に染まる春をイメージした。
西行の死生観を桜になぞらえた晩年の名歌である。旧暦2月15日は、新暦では3月下旬から4月上旬頃、奇遇にも展覧会の会期と重なった。このうたを詠んだのち、西行は2月16日(1190年)にこの世を去る。



