作品と活動
落款印「拓海」①/朱文 変型
落款印「拓海」①/朱文 変型
漆芸家・畦地拓海さんの落款印
「拓海(たくみ)」を彫らせていただきました。
大小2種類をオーダーいただき、
いずれも変型石にて朱文を彫り上げました。
この投稿では、大の落款印をご紹介します。
ラグビーボールのようなこの形、
実は、拓海さんがお生まれになった日、
夜空に輝いていた月の形を輪郭に採用しました。
楕円形の石の縁を削り込んでいます。
個展等で精力的に作品を発表されている拓海さん。
この落款印は、主に平面作品に押印するそうです。
末永くご愛用いただけたら幸いです。
ご依頼くださいまして、誠にありがとうございました。
花押風 落款印「風」/朱文 4分(12mm角)
花押風 落款印「風」/朱文 4分(12mm角)
落款印「風」、彫らせていただきました。
兵庫県にお住まいのF様からのご依頼。ご趣味の水彩画に押す作品用落款印です。
ご要望は「花押風のデザイン」。
草書の「風」にアレンジを加え、文字のごとく風通しよく、颯爽とした朱文印に仕上げました。
現物は12mm角。作品にそっと寄り添う小さな落款印です。
ご依頼くださいまして、誠にありがとうございました。
末永くご愛用いただけたら嬉しいです。
関防印「霊山」・落款印「山村」「巍」/3顆セット
関防印「霊山」・落款印「山村」「巍」/3顆セット
関防印(引首印)1顆と落款印2顆、3顆セットを彫らせていただきました。
京都市在住の山村巍さまからのご依頼。
デザインはおかませです。
93歳の巍さん。
絵画を嗜まれ、またサインを求められることもあり、色紙に押す新しい印が欲しかったそうです。
どれも巍さんにちなんだ超オリジナルな印を考案しました。ご紹介します。
●関防印/霊山(朱文・18×10mm)
「霊山」は、今お住まいの京都の地名に由来。
かつて、ここには清らかな水が流れていたそうで、漢字2文字で“水のしずく”を表現しました。
●落款印/山村(白文・18×18mm)
事前のヒアリングで射手座とお聞きしまして、弓矢のデザインを取り入れました。
●落款印/巍(朱文・18×18mm)
猫好きでいらっしゃるので、3つの印のどれかに猫のモチーフは必ずやいれたい!
そう思ってできたのがこの作品です。
●青田石の3顆セット
唯一無二の素敵なお仕事、どうもありがとうございました。
末永くご愛用いただけたら嬉しいです。
落款印「一成」/白文 6分(18mm角)
落款印「一成」/白文 6分(18mm角)
落款印「一成(いっせい)」、彫らせていただきました。
奈良在住の木彫作家、土井一成さんからのオーダーです。
これまで6つの落款印を彫らせていただき、今回で7つ目になります。
漢代の「印篆体」で、「一」は「弌」の字体を採用。
ざっくりと彫り上げ、縁に風化のような跡「古美」を演出しました。
印材は古い寿山石。
大きな獅子の鈕(ちゅう/彫りもの)が施されています。
今回もご依頼くださいまして、どうもありがとうございました。
落款印「翔」/白文(19mm・小判型)
落款印「翔」/白文(19mm・小判型)
落款印「翔」、彫らせていただきました。
関東にお住まいの翔太さんからのご依頼です。
普通の落款印ではなく、デザイン重視で!とのご要望。
事前のヒアリングで「戌年」とお聞きし、
くるんと巻いた柴犬のしっぽを枠のデザインに取り入れました。
文字の一部にドットもあしらってリズミカルに。
書体はかわせみオリジナルです。
天地19mmの小判型。
黒の縞模様の層があるモダンな青田石は、
私の石コレクションから持ち出したとっておきです。
翔太さんだけの唯一無二の作品。
末永くご愛用いただけたら嬉しいです。
遊印「吉祥」/朱文(24mm・変型楕円)
遊印「吉祥」/朱文(24mm・変型楕円)
遊印「吉祥」、彫らせていただきました。
滋賀県大津市在住 Tさんからのご依頼です。
「蓮の花あしらってほしい!」とのご要望で、あれこれ下絵を考えてご提案。
選ばれたのは、蓮の台座に篆書が鎮座するこのデザインです。
石は長辺24mmの変型楕円。
書体は中国・春秋戦国時代(紀元前770~221)、
中山王方壺に刻まれた「金文」という篆書体を採用しました。
「祥」は「しめすへん」がなく、「羊」のみの表現です。
Tさんは花文字の作家さんで、作品に押されるとのこと。
吉祥がテーマの花文字と、相性ぴったりの遊印ができました。